ある日 木があいさつした
といっても
おじぎしたのでは
ありません
ある日 木が立っていた
というのが
木のあいさつです
そして 木がついに
いっぽんの木であるとき
木はあいさつ
そのものです
ですから 木が
とっくに死んで
枯れてしまっても
木は
あいさつしている
ことになるのです
(石原吉郎「木のあいさつ」)
目で読む本を耳で聞くことに興味があります。文字が声を持った時の、文章が思わぬ手触りで立ち上がってくる瞬間が好きです。そうやって物をみることが好きです。触るように見て聞いて、そういう遊びの場所があればと思いました。
抱負:ちいさなキャンプでも日々張りつづけること。